亡き夫が所有していた不動産の状況が把握できていないため、登記手続をお願いすることにしました

ご相談内容

急死した夫は祖父の代から続く地元の地主であったため、複数の土地を所有していました。しかし、これらの土地やお金はすべて夫が管理していたので、私や息子は正確に把握できておりませんでした。

それでも生前時に山林や農地、借地など所有している土地の種類は軽く聞いていましたが、何から手をつけてよいか分からない状態だったため、専門家である司法書士にお願いしようと思い、ご連絡した次第です。

ご相談者様 茨木県 50代 女性
名義人 相談者、息子
相続する権利がある人 父親

ご相談の結果

ご相談者様のお話を伺い、まず取り組むべきは被相続人が所有していた不動産の全貌を把握・整理することと判断しました。この確認を行うため、ご相談者様にはご自宅に保管されていた固定資産税納税通知書、権利証、抵当権書類、売買契約書、登記関係書類、相続関係書類などを集めていただきました。

お持ちいただいた資料を拝見したところ、固定資産税納税通知書には10筆以上の土地が記されていたり、所有する建物の一部が未登記であることも判明しました。また、借地関係の書類はボロボロで記載内容の確認が難しい状態でした。現状では不動産の全貌を即答するのが難しいと判断し、これら資料を精査した後、あらためてご報告することになりました。

不動産の詳細を明らかにするため、管轄の法務局や役所で確認作業を進め、所有する土地の種類や管理状況を確認しました。これらをまとめた資料をご相談者様にお渡しし、相続人間で遺産分割協議を進めていただくようお願いしました。

協議の結果、将来を見据え、ご相談者様のご子息がほぼすべての財産を相続することになりました。その後、登記手続なども当法人が担当し、無事にすべての手続が完了しました。

複数の不動産を所有している場合は不動産の全貌を把握することが特に重要になります。不動産の状況がわかる一覧表の作成や関係資料を一箇所に保管するなど、万が一に備えておくと遺された相続人の負担も大きく減らすことができるので、今回の件が将来のお役に立てれば幸いです。

この度は当法人へご相談いただきありがとうございました。別途不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。