ご相談内容
単身者である兄が亡くなったため、相続手続きを弟である私が進めることになりました。しかし、私は足を悪くしており、思うように体が動かないため、代理で手続をお願いしたくご相談させていただきました。
| ご相談者様 | 静岡県 70代 男性 |
|---|---|
| 名義人 | 相談者 |
| 相続する権利がある人 | 弟 |
ご相談の結果
相続というと、一般的には祖父母や親世代が亡くなった際に次の世代が相続人となることが多く、本件のような兄弟相続は珍しい事例です。
この理由は相続人の順位に大きく関係しています。相続人の順位とは、被相続人の財産を優先的に相続できる順番のことです。まず被相続人の配偶者や子、孫が優先され、その次に両親や祖父母、最後に兄弟や姪・甥が相続権を持ちます。
今回の弟様には配偶者や子がおらず、ご両親もすでに他界されているため、兄であるご相談者様に相続権が移りました。
兄弟相続は手続が非常に煩雑になりやすい傾向があります。その大きな理由は必要な書類の収集です。ご相談者様しか相続人がいないことを示すために、被相続人の両親の状況や配偶者の有無、兄弟関係など幅広い範囲の情報を収集する必要があります。本件では年齢的な面から弟様および、ご両親の計3名の書類を収集することで、無事相続手続を完了することができました。
昔に比べて配偶者や子が居ない高齢の単身者が増えていると聞いているので、相続手続も今後ますます複雑化することが考えられます。単身者の相続でお困りの際はぜひ当法人にご相談ください。この度はご相談いただき誠にありがとうございました。