実家に残った母を第一に考えていただき嬉しかったです

ご相談内容

先日、父が亡くなったのですが、母は元気なうちは実家に住み続けたいと希望しています。離れて暮らす私たち姉妹としては、母の意向を尊重しつつ、将来の相続に向けて困らないような準備を行っておきたいと思っています。

ご相談者様 栃木県 40代 女性
名義人 母、相談者、妹
相続する権利がある人 父親

ご相談の結果

一般的に相続が発生した場合、残された財産の分け方を中心に相続人間で話し合いが行われることが多い傾向にあります。しかし、ご相談者様と妹様は、お母様とご実家の将来を見据えたうえで、最適な相続方法を重要視されていました。

詳しくお伺いすると、ご相談者様のお母様は足を悪くされており、将来的には施設に入ることも視野に入れられているとのことで、その場合はご実家が空き家になる可能性が高いとのことでした。

このご相談者様のご意向や将来の状況を踏まえて、当法人がご提案したのは、ご実家の名義をお母様ではなく、ご相談者様か妹様のどちらかに変更するというものでした。

本来であれば、実家に住み続けるお母様が相続するのが理想かと思いますが、急病や認知症を患って実家を手放す必要に迫られた際、手続が円滑に進まず、その間に不動産としての価値が下がる恐れがあります。そんな状況を防ぐため、不動産の名義をご相談者様姉妹のどちらかにしておくことが良いのでは判断しました。

この提案をお話ししたところ、快くご了承いただきましたので、この意向に沿って当法人が遺産分割協議書の作成から登記手続までをお手伝いさせていただきました。

初回のご面談で、ご相談者様がお母様のことを真剣に考えてお話される姿に深い感銘を覚え、何としてもお力になりたいと思っておりました。これからもお母様や妹様と健やかにお過ごしになられることを心よりお祈り申し上げます。この度はご相談いただき、誠にありがとうございました。