ご相談内容
5年前の父の相続時は自分たちで登記手続を行ったのですが、今回は私と弟も多忙で手続を行う時間が作れない状況でした。そのため司法書士の先生に対応をご相談したのですが、そこで父の相続登記の手続に漏れがあったことが発覚しました。
登記漏れがあった不動産は公道に繋がる広めの私道で、これを近隣住民との共有持分として父が所有していたようです。このまま放置するわけにもいかないので、この漏れた分の手続もお願いすることにしました。
ご相談者様 | 神奈川県 30代 男性 |
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名義人 | 相談者、弟 |
相続する権利がある人 | 母親 |
ご相談の結果
ご相談いただいた当初は、お母様の名義になっていたご自宅の相続登記と伺っておりましたが、所有されている不動産を当方で確認したところ、前回のお父様の相続手続で登記漏れがあったことが発覚しました。
漏れてしまった登記は私道ということですが、近隣住民と共有となっている場合になると、なかなか気付きにくく今回のようなケースに陥りがちです。遺産分割の話し合いは兄弟間で、すでに済んでいたようですが、あらためて今回の私道の件も含めて再度協議していただきました。結果としては、ご自宅に住んでいるご相談者様が相続することが決定したため、本来の登記手続とこの私道の登記を私どもが請け負い、無事完了となりました。
この度は前回のお父様の相続登記手続をご相談者様たちで進めた結果、登記漏れという事態となりました。ある程度話が円滑に進む間柄であれば、過去の相続が蒸し返す形となっても問題にならないケースがほとんどですが、良好な関係性ではない親族が絡んでくると、場合によっては揉め事に発展する可能性があります。
こういった状況を防ぐためには、憶測で進めるのではなく権利証(登記識別情報通知)や納税通知書を用いて、確認する事が大事になってきます。もし「確認できる書類が見当たらない」「それでも不安が残る」などあれば司法書士などの専門家に依頼することをおすすめします。
この度は、当法人をご利用いただきありがとうございました。ご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にお申し付けください。